【書評】9坪の家 つくって住んだ、こんなに快適!:小さな家やタイニーハウスに興味のある方の入り口にオススメの1冊
こんにちは、ふわりです♪
一生賃貸ぐらしでもいいと思いローンや土地に縛られるのがいやだった著者が「1階9坪+2階12坪=約50平米」の小さな家を建てて、家族4人で楽しく暮らしている姿にほっこり(^^) 2010年4月発行の改訂版では住み始めて10年後の様子について加筆されており、その後を知ることもできます。
読んでいくうちに「小さな家を建てたことから働き方や生き方まで変わっていったことも、案外自然の流れなのかもしれないなぁ。」と、思いました。私のように、小さな家に興味があり家を建てたいけれど、いったい何から始めたらいいのか分からない方の入り口にオススメの1冊です。
概要
- 家を建てることを決めたきっかけ
- 土地探しから実際に家が完成するまで
- [改訂版追加部分] 9坪ハウス・プロジェクトの始動
- [改訂版追加部分] 改築(庭、壁面、子ども部屋)
- [改訂版追加部分] 生き方
この本を読んだきっかけ
タイニーハウスで暮らしたいな(^^)
と考えてから、いろんな本を読みあさっています。小さな家に1人ではなく家族4人で住んでいる!と言う点に興味を持ち、手に取りました。
著者が小さな家を建てることになったきっかけ
戦後の住宅史に残る名作と言われる建築家・増沢洵さんの自邸「最小限住居」というものがあり、著者が仕事でその名作の「家の柱と梁の木造軸組」だけが再現された美しい姿を見て、「自分の家として完成させたい!」と良からぬことを考えてしまったことから(笑)
わかったこと
- 土地探しの大変さ
- 家族の協力の必要さ
- いい建築家、施工会社と出会うことの大切さ
- 家を完成させるまでは日々アレコレ追われ、決めなければならないことが次々と発生すること
でも、いい条件、いい人たちに出会えれば何とかなるのでは?
と、少し希望も持てました(^^)
ハッ!としたPoint☆
自分たちがどんな生活をしたいのかがわからないかぎり、どんなに有名で優秀な建築家やデザイナーに仕事を依頼したって、なんにもならないのである。
引用:第7章 生活をデザインする(P.132)
この家に住みはじめて「住宅という空間」ではなく、「住まうという時間」を、自分のこととして、ことあるごとに考えるようになった。おおげさにいえば、家によって生き方を考えさせられた。
引用:第12章 家は生き方を変える(P.232)
きっと、人間は、機能的で合理的な人工物だけでは生きていけない。空の下、土の上で、光と風を感じながら、偶然に左右されながら、ただようように生きていくものなのだろう。
引用:第12章 家は生き方を変える(P.239)
現代の誰かが加工した2次的な情報が、日々大量にあふれる中で、自分の感覚に正直でいることは案外難しい。自分の感覚を大切にしながら、いかに多様な人とつながっていけるか。それが、これから住まいを考える上でも、とても大切になっていくと思う。
引用:第12章 家は生き方を変える(P.239-240)
「なるほど、そういうものなのか。。」
と、気づきがたくさんありました。そして今後の生き方や暮らし方について、改めていろいろ考えさせられました。
余談:今後の生き方を考える
数年前、長年勤めた会社を退職してからは契約社員や派遣社員をやりながら、
体力的にも精神的にももうフルタイム勤務は厳しいな。。
これからどうやって働いていこう?
私はどこでどうやって生きていきたいのだろう?
と、真剣に考えるようになりました。フルタイムで働けないなら、生活費の中で一番大きなウェイトを占めている住居費はとことん少なくする必要がありますし、暮らし自体を小さくする必要があります。上京してから長年暮らしてきた首都圏を離れることも必要でしょう。現時点で出た答えは、
杉の木でつくられたタイニーハウスで暮らしたい。
環境は自然豊かで空気が美味しくて静かな場所で、植物やもふもふの小動物と一緒に一人でゆっくり暮らしたい。
できれば月に2度ほど友達と会えたら嬉しいな。
というものでした。
幸い数年前からだいぶ考え方が変わりシンプルライフに方向転換したので、小さく暮らす準備は年月をかけて出来たと言えます。
あとは高い家賃を払う生活からの脱出。気持ち的には今すぐにでもタイニーハウスで暮らしたいところですが、まだどのように動けばいいのかわかりません。それと本にも書かれていました「いいご縁」も必要なのでしょう。今後も本を読んだり最新情報を入手しながら一つずつ答えに近づけるようにし、遅くても60歳までに住居のことは形にしたいところです。ちなみにその第一歩として、今年はタイニーハウス見学に行きました。たくさんお話しを聴かせていただき共感し勉強にもなりました。そして何より自分の目で見て肌で感じて嗅覚でわかったことがとても大きかったです。杉の木でできた家に入ったとたん、とてもいい香りがして体がほわ~んとほぐれていったあの感覚は決して忘れることはないでしょう(^^)
小菅村「タイニーハウス」見学(2018年5月)(前編|後編)
もっといろんなタイニーハウス見学をしたいのですが、2018年現在まだ日本にはそういう場所が少なく手探りで進めなければならない部分が多く難しいです。建築系の友達2人に聞いても「タイニーハウス」という言葉すら知りませんでした。でも、
住心地のいい家を実現するには、自分の感覚に正直になって、いろんな家を見て、感じ、いいと思った要素を取り入れ、少しずつつくっていくしかないのだろう。
引用:第7章 生活をデザインする(P.243)
このことば信じて、住みたい場所探し、土地探し、見学できるタイニーハウスを探して少しずつ前進していこうと思いますo(^^)o 希望は千葉か神奈川(横須賀辺り?)で土地+タイニーハウスで600万円まで!とても現実的ではなさそうですが(^^;
さいごに
この本を読み、住まい方や暮らし方について今までとは違う方向からも考えることができました。そして小さな希望の光も見えました☆
タイニーハウスや小さな家を建ててみたい方にはきっと興味深く読める1冊だと思います。皆さんはこれからどのように暮らしたいですか?
では、また~(^^)/
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更新履歴
- 2018年12月:初投稿(旧ふわり写真ブログ)
- 2023年7月15日:ブログ移行とリライト
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